実は真由美への嫉妬に苛まれていた乃理子。

一度は花蘭の側につき、真由美達を全滅させたものの・・・


花蘭 「正義など、人間の作り出した曖昧な言葉にしかす
ぎないのだ。 そうだな、乃理子?」

乃理子、本当にこれでいいのか?!
 そうだ、これでいいのだ!
 もしかして、俺の選んだ道は間違っているかも・・

乃理子 「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
花蘭 「ん、どうしたのだ乃理子?」
乃理子 「俺、間違ってる」
花蘭 「なにっ?」
花蘭 「乃理子! い、一体どうしたのだ!」
乃理子 「花蘭、お前も俺も間違っているよ。 確かに俺
は真由美を憎むぐらい嫉妬していた」
乃理子 「でも、今正直な気持ちになって考えてみたら・・
俺、奴らと一緒にいる時間が楽しかったんじゃないかって
そう思うんだ・・」
乃理子 「この戦いが始まるまで、俺と真由美は一緒に学
び、笑い、競い、時には喧嘩したり・・。 やつの事、憎ん
でいたけど 心のどこかは通じていた・・・・。 そんな気が
するんだ」
花蘭 「何を言う! お前は間違ってなどいない。 人は
所詮分かり合う事なんてできないのだ。 他人の痛みなど
真に分かる事はできないのだ!」
乃理子 「ちがう、花蘭! 俺達は間違っている! 間違
いなく!」
花蘭 「お、愚かな!」
乃理子 「すまない事をした・・・・」
乃理子 「傷の手当はしておいた・・、気が付いたら俺の事
なんて忘れてくれ・・・・」
GAME CLEAR

生物部は暫定部活動執行会を立て

即座に領地の3分の2を生徒会に寄進すると表明した。

この対応が効を奏したのか、翌月に行われた生徒総会におき

予想されていた生物部の解体は行われず

同好会への格下げと、以後99年間の必要最小限以外の武器非所持という

比較的軽い処分ですむ事となった。

だが、この結果に対し戦勝部である天文部内部では

反発の声も少なくはなかった。



かくして、よしみのクーデター事件から始まり

メタ女全校を巻き込んだ『建都1200年の乱』は、

事実上生物部の完全敗北という形で、その幕を降ろす事となった。

しかし、かなしいかな。

戦場に散ったおびただしい血を現実の物と感じても尚

これで戦いの歴史自体に幕が降りたのだとは

ほとんど誰も確信していないに違いない。



花蘭は言った。

「人と人とは分かり合う事ができない」、と。

しかし、真由美は確信していた。

『そうではない!』

人を思う気持ちがあれば分かり合う事はできるはずだ!

現に乃理子が教えてくれたではないか?



真由美は今はどこにいるかもしれぬ乃理子へ向けて

メタ女の未来を切り開いて行く決意を固めるのであった。


    運命だとか言って、あきらめる事はいけないと思うのです
       私達は自分の生き方を、あなたを思う暖かい気持ちと
              自分自身の力とで切り開いていけるのですから。

イワドリッヒ=ヨレヨレ パペッティア人への手紙
                〜最後のページより

リサリサ
事件後、ブラジルに帰るが途中船が難破。 漂流中に人生を悟ったと
かなんとか・・・・。 今はチベットで密教の厳しい修行をしている。

ことえり
建都1200年の乱の後始末を終え、メタ女を中退する。 理由は、
『おもろなくなった』という事らしい。 中退して3年間は、ぶらぶ
らと遊びまくり、後にLR−Softでプログラマーになったとか。

卓美
真由美の後をつぎ、部長代行として天文部再建を果たす。
来春に行われる部長選挙に出馬するか否か迷っている。

乃理子
戦いが終わった後、彼女の姿を見た者はいない。

まりえ
事件が終わった後、恋人ができたとかで天文部を引退。 相手はナイ
ショという事で誰も知らないが、寺町筋で腕を組みながら歩いている
姿を新聞部にフォーカスされる。 なかなかの美形だそうである。

由比
なんと事件後西支部の支部長になる! あまりよい人事とは言えない
が、おっちょこちょいながらがんばって仕事にはげんでいるらしい。

真由美
『建都1200年の乱』が解決後、部長代行として天文部本部部室の
本格的な再建を指揮する。 部長選出選挙では最有力候補と見られて
いたが出馬しなかった。

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全滅した真由美達は死んだのではなく気絶していた。

乃理子の良心なのか、花蘭が生き血を飲む為なのか・・・。