生徒会軍には苦戦するが、このステージは確か

経験値を引き継いでステージの最初からができなかったような・・・



第四章

ことえり率いる、ネオ天文部第3遊撃大隊は、よしみの命
令で本部部室の裏手に位置するホッテントットクリフに展
開していた。

これは、予想される天文部部室奪還軍の崖越えルートを遮
断する為なのだが、襲撃予想時刻を半日ばかり経ったいま
も、天文部軍があらわれるそぶりはまったく無かった。

ことえり達、ネオ天文部は焦っていた。 本部からの定時
連絡が既に二回も遅れ。 さらに、様子を見に出した斥候
は小一時間した今も帰って来ない。

『生物部と手芸同好会の援軍は到着したのだろうか?』
『もしや本部に、よしみ様に何かあったのだろうか?』

様々な不安と憶測が、「今度は守る者」である彼女達ネオ
天文部の部員達を襲う。

彼女達は、よしみが火中に身を投じて自害した事、既に本
部部室がネオ天文部の物ではなくなった事。 そして・・・・

そして・・・・、彼女達の出した斥候と本部部室からの連絡員
が、ことえりの部隊を密かに包囲している、生徒会の部隊
によって殺されたのだという事は、知るよしもなかった。

M.T.J.
陰謀!?
ホッテントットクレフ、ネオ天文部第四作戦大隊本陣
第一空中小隊々長弥生 「・・と思われ、落ち部員の西支部
部隊はこのルートからの侵攻はないと思われます」
ことえり 「ん、そうか。 ほな次、第二空中小隊々長」
第二空中小隊々長鈴香 「はっ、現在の我が軍の状態です
が・・・・・・・・・・」
一般部員 「こ、ことえりさまぁーー!」
見張り兵 「こ、ことえりさまぁーー!」
見張り兵 「はぁ・・はぁ・・はぁ・・・・、」
中隊長 「会議中であるぞ! 何事か!!」
見張り兵 「一大事、一大事でございます!!」
ことえり 「一大事?! なんや?」
見張り兵 「は、はっ・・・・・・・・・・はぁ・・凄まじい爆音の後
に、火柱が上がるのを・・見ました・・はぁ・・はぁ」
ことえり 「見張り兵! どの方向や」
一般部員 「・・はぁ・・・・ わ、我が本部部室の方向であり
ます・・!」
ことえり 「なんやて!」
リサリサ 「それは、確かなんヤナ」
ことえり 「!」
ことえり 「!!」
ことえり 「も、燃えている・・・・」
リサリサ 「ソ、ソんな 燃えてる」
ことえり 「あれは間違いなく、本部部室・・・・・・」
ことえり 「何かの間違いや、よしみ様がわけの分からん
落ち部員なんかに負けるわけあらへん・・・・ 負けるわけが
あらへん・・・・」
ことえり 「ネオ天文部は、落ちた・・・・落ちた・・うちらの
夢も・・落ちてしもうた」
リサリサ 「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
リサリサ 「ナニ言うてるンや、ことえり!!」
リサリサ 「まだ、よしみ様が負けたと決まったワケやな
いやンか ことえりらしくない、元気出してェよ」
ことえり 「そう、やな・・・・」
ことえり 「わるいなリサリサ。 うち、ちょっと取り乱
してしもうたわ」
リサリサ 「誰にだってそんな時アルアル、キにせんと。
大事ナンは、これからどうするかヤ」
ことえり 「よし! リサリサ、本陣に下士官以上の部員
を集めてちょうだい 作戦会議を開く。 大事なんはこれ
からやからな!」
リサリサ 「了解ヤ! かしこかしこ」
リサリサ 「って、ちょう待ちぃさ・・今さっきまで会議中
やったやないの? 全員本陣に集まってるやないか!」
ことえり 「コラ! こんな時につっこんでどないすんね
んな! それにその言葉遣い! ほんまリサリサ、ええか
げん何とかしぃ。 うちの方が、階級も歳も上なんやで」
リサリサ 「Oh! ニホンゴ ムツカシーネー」
ことえり 「なんやと こら!」
リサリサ 「クワガタ! クワガタ!」
ことえり 「クワガタ?? 何言うとんのや、あいつは・・
クワガタ? クワバラとちゃうんか? ほんま、わけ分か
らんやっちゃな」
ことえり 「よしみ様・・・・・・・・・・」

見張り部員 「!!」
見張り部員 「ん? 何やつ!!!」
見張り部員 「うぎゃぁぁぁ!」
デビル 「ネオ天文部員、やっと見つけたな」
片山 「デビル副会長閣下、確認できました! 眼前の部
隊は、琴絵里香率いる第2遊撃隊です!!!!!!」
デビル 「ふふ、琴絵里香はネオ天文部部長の側近の一人
例の秘密契約書『伍月文書』は奴が持っている可能性が高
いな」
デビル 「片山!」
片山 「はいーっ」
デビル 「相変わらず元気はいいな」
片山 「はいっ、元気が売り物でありますから」
デビル 「私はそろそろ生徒会ビルに帰らないとまずい。
片山、惜しいが手柄はくれてやる、奴らから『伍月文書』
を奪った後抹殺しろ」
片山 「ははぁーっ! この片山、命に変えましても頑張
らせて頂きましゅ」
デビル 「大丈夫か? 任せたぞ」
デビル 「では、北東支部殲滅作戦で再度合流だ」
片山 「よーし、このまま包囲網を狭めてネオ天文部員を
抹殺します」
緑ジャケットの部員 「おいおいぃ、片山が指揮するのぉ
ホント、やってられないよね」
緑ジャケットの部員 「そぉ、もうだれだれって感じー、
みたいな」
片山 「僕はやる気満々です、作戦開始ぃ~~」
第一空中小隊々員 「ことえり様! 敵襲です!!」
ことえり 「とうとう来たな、天文部員」
ことえり 「みんな、行くで!」
STAGE START

ことえり 「ん?? なんや、あの戦闘制服は?」
リサリサ 「ウチも変に思うてたんやけどな、あの戦闘制
服は天文部の物とチャウで」
ことえり 「なにぃ、緑のブレザー!? 生徒会や!」
リサリサ 「なんで生徒会が?」
ことえり 「分かれへん、何でなんや!」

ことえり、どうする? 決断の時だ!
 「このまま攻撃を続けるんや!」
 「攻撃中止! 待機するんや!」

「このまま攻撃~ 「攻撃中止!~
ことえり 「このまま攻撃を続けるんや! 相手が生徒会
やとはいえ、攻撃されたら反撃するのが戦場の鉄則!」
リサリサ 「よっしゃ、いっちょ暴れましょか!」

勝利条件  敵の全滅

敗北条件  ことえり、もしくはリサリサの死亡
ことえり 「攻撃中止! 待機するんや!」
リサリサ 「ことえり、なんでナンヤ!? 仕掛けてきた
んはあっちの方ヤデ」
ことえり 「向こうは生徒会や、攻撃仕掛けて来る訳がな
い。 きっと何かの間違いや、ここは話し合いで解決する
べきや!」
片山 「敵の動きが止まった! 今だぁとと突撃~~~」

      ことえりは待機していますので、
      このターンは行動できません。

      リサリサは待機していますので、
      このターンは行動できません。

軍曹 「ことえり様、生徒会の部隊は止まる様子もなく、
こちらに猛突撃して来ます!!」
ことえり 「くっそー! しかたない、攻撃開始!!」

勝利条件  敵の全滅

敗北条件  ことえり、もしくはリサリサの死亡

リサリサ 「カー、いわんこっちゃないデ!」

第一部隊隊員 「つ、強い!」
リサリサ 「ことえり、どうやら右翼の方が押されている
みたいヤナ」

(右翼味方遺言一覧)
第一部隊員 「ドゥーユーリメンバー!」
第一部隊員 「なぜ故に!?」(上級部員)
第一部隊員 「燃え尽きたぞ」
第二部隊員 「ロンリー! ソルジャー!」
第二部隊員 「琥珀色の夢はどこに行ったの?」
軍曹 「苦労して、ここまで出世したのに」(一般部員)
見張り兵 「ことえり様ぁ!」(一般部員)
中隊長 「何が起こっているのか!?」(上級部員)

(左翼味方遺言一覧)
空中部隊 「貴様らなんぞに!」(空中部員)
空中部隊 「ロマンの為に!!」(空中部員)
空中部隊 「ユートピア、遥かな世界!」(空中部員)
空中部隊 「非情かな・・・・」(空中部員)
鈴香 「神よ!」(空中部員)
弥生 「御許しをっ」(空中部員)
見張り兵 「私は見張り兵なのにィィィ」(一般部員)
ことえり 「なっ・・なんで、な・・ん・・や!!」
GAME OVER
リサリサ「キビシィーー!」
GAME OVER

(右翼敵遺言一覧)
生徒会役員 「ふ・・、これは助からないな・・・・」
生徒会役員 「何故殺す・・・・、コロシテヤル」
生徒会役員 「やってやる・・・・やってやる!」
生徒会役員 「だめだぁぁぁー」
生徒会役員 「もっと力が有れば・・・・」
生徒会役員 「家に! 家にぃー!!」
生徒会役員 「何故ですかーーーーー」
生徒会役員 「てめぇ!」
生徒会役員 「俺は、死にたくないんだ!」
右側の敵全滅

(左翼敵遺言一覧)
生徒会役員 「助けてェェ~~」
生徒会役員 「そのままにしないで・・・・」
生徒会役員 「蜜柑が食いたい!」
生徒会役員 「やだ、血が出てる・・・・」
生徒会役員 「まだ早いでしょ? 早いでしょ?」
生徒会役員 「まさか・・俺がやられるなんて!」
生徒会役員 「ゆ、夢なら・・覚めて」
生徒会役員 「あぁ、力が・・・・」
片山 「私は、死にましぇーーん!」

ことえり 「なんで生徒会がうちらを襲うんや? 生徒会
は部内抗争に対して中立中道が原則のはずや」
リサリサ 「やつら、なんか伍月文書とかゆてたナ」
ことえり 「伍月文書ってゆうたら、生物部と一部生徒会
が、うちらネオ天文部をバックアップすると約束した秘密
文書の事やな」
リサリサ 「それを生徒会のひとかぶんどりに来たんやと
スると・・・・伍月文書の存在が気にいらんちゅうことヤネ。
それにしてもタイミング良すぎるわネー、本部部室が陥落
した直後に襲いに来るなんてネ」
ことえり 「伍月文書が、一般に公開されて困る思いをす
るのは・・。」
リサリサ 「ネオ天文部をバックアップしてた連中ヤネ」
ことえり 「生徒会がこの一件に絡んでいる!?」
ことえり 「もしかして、うちらネオ天文部は、天文部内
を分裂させ弱体化させる為に生物部と手芸同好会に利用さ
れただけで、それを裏で生徒会が・・・・いやいや、ちゃう!
絶対ちゃう!! そんなことあるわけあれへん!」
ことえり 「そんなこと・・・・・・・・・・」
リサリサ 「じゃあなんでリサリサ達 襲われたんよォ」
ことえり 「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
ことえり 「リサリサ、うちら正しい事やってきたんやん
な! な!」
リサリサ 「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
ことえり 「何とか言ってぇや! うちら正しい筋を通し
てるんやんな!」
リサリサ 「・・・・」
ことえり 「うちらは一体、誰の為に戦ってきたんや!」
リサリサ 「ことえり、北東支部にいきまヒョ」
リサリサ 「北東支部に行って、ウチらが誰の為に戦って
来たのか決着をつけまようやないか!」
ことえり 「北東支部? なぜ・・・・ そうか、伍月文書。
よしみ様は伍月文書を北東支部に隠さはったんやな」
リサリサ 「そや、今ウチらにできる事は、伍月文書をメ
タ女全校にさらけ出すことや!」

ことえりの葛藤。 あなたがことえりなら、どうする?
 自分の過ちをさらけ出すなんて、そんな事できへん
 そうやな、そうする事で ある意味決着が着くんや

自分の過ちをさらけ~ そうやな そうする~
ことえり 「リサリサ、うちにそれはでけへん」
ことえり 「うちらは、よしみ様の信念の為に・うちらの
正義の為に戦ってきたんや。 うちらが利用されて戦わさ
れて来たなんて・・そんな、そんな自分・・認めたくない!」
リサリサ 「ことえり、よしみ様はウソつきか?」
ことえり 「なに言うんや、リサリサ! よしみ様は嘘付
きなんかやない!」
リサリサ 「ウチらは誰の言葉で戦ってたんや? よしみ
様とちゃうんか?」
リサリサ 「そや、よしみ様はウソついたりせぇへん。
例え誰かが糸引っ張ってたんやとしても、ウチらは正真正
銘よしみ様の為に戦ったンや。 なんの悔いがある??」
ことえり 「リサリサ・・」

ことえりの心の揺らぎ。 決めろ、決断するんだ!
 そや、悔いはあれへん。 ひとつも悔いあれへん
 やっぱりうちは駄目や・・・・
ことえり 「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
ことえり 「わかった、リサリサ! 行こう! 天文部の
北東支部へ! それからどうするかは後で決めたらええ」
リサリサ 「ヨッシャ、全軍出撃!! 目標、天文部北東
支部ヤ」
STAGE CLEAR

そや、悔いは やっぱりうちは
ことえり 「そや、悔いはあれへん」
ことえり 「今までの戦いに悔いはあれへん。 そして、
大事なんはこれからをどうするか・・や」
ことえり 「わかった、リサリサ! 行こう! 天文部の
北東支部へ! それからどうするかは後で決めたらええ」
リサリサ 「ヨッシャ、全軍出撃!! 目標、天文部北東
支部ヤ」
STAGE CLEAR
ことえり 「駄目や、ウチは駄目や。 自分の一生をかけ
た決断が無意味やったなんて受け入れる事できへん・・」
リサリサ 「違う! 無意味なんかヤない!」
ことえり 「リサリサ、ウチにもう何を言っても駄目や」
リサリサ 「アンタを見損なったワ! アンタは強い女と
ちゃうんか?! うちらを引っ張って来た、強い女ヤロ」
ことえり 「もう、駄目なんや! 放っといてくれ!」
リサリサは、ことえりと別れ 伍月文書を手に入れる為
に、残存部隊を率いて天文部北東支部へと向かった。
「リサリサは、強い女だ・・・・・・」ことえりはそう思った。
自分の信じた道が、ただの他人の思惑によってしかれたレ
ールだったという事実を、ことえりは過去の物にする事が
できないと強く思い込んでいた。
その思い込みが、一時の気持ちだったとしても今のことえ
りには、耐える事ができなかった。
ことえり 「ああ、・・壊れて行く・・・・」
ことえり 「よしみ様・・・・」
GAME OVER

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まさか、この片山が続編に出るとは予想もできなかったよね。

愛すべき熱血バカいいよね・・・。